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New Space Intelligence、衛星画像を用いた島しょの変化検知に成功

更新日:10月9日




三菱総合研究所と連携し衛星データ等を活用したサービス開発に着手


株式会社New Space Intelligence(本社:山口県宇部市、CEO:長井裕美子、以下 NSI)は、株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)と連携し、衛星データ等を活用したインテリジェンス・サービス開発の一環として、南シナ海の島しょ部における変化状況分析に関するPoC(概念実証)を実施し、検知に成功しました。将来的には各種地理空間情報を活用し、海外情勢の把握、インフラの状況監視、被災状況の把握、海上物流・サプライチェーンのリスク分析等、多様な分野でサービス提供を目指します。

 

1. 経緯

NSIは、複数の衛星データを対象に、画像の選択・統合・解析・提供といった一連のプロセスを「パイプライン」として自動化する技術を有しています。

2023年12月にはMRIより出資をいただき、事業連携を開始しました。同社は、これまで衛星データ利用の社会実装に向けた調査検討や実証に取り組んできました。加えて、安全保障分野に関する業務実績も多数あり、両分野に関する豊富な実績および知見を有しています。

不確実性・不透明性の高い世の中では、客観的エビデンスに基づいた意思決定に資する情報(インテリジェンス)が不可欠です。衛星などの空間情報に基づくインテリジェンスへのニーズは拡大傾向にあり、全世界で10兆円規模の市場になるともいわれています。現在、NSIとMRIは互いの強みを活かしながら衛星データ等を活用した国内外向けインテリジェンス・サービスの開発に取り組んでおり、今回その一環として、南シナ海の島しょ部における変化状況分析に関するPoCを実施しました。

 

2. PoCの成果とサービスの特長

本PoCでは、南シナ海の島しょ部における埋め立て・施設建造状況の分析を実施しました。具体的には、①当該地域における埋め立て・施設建造の工程の仮説を独自に構築した上で、②衛星データ[1]を解析することでその検証や変化検知手法の検討等を行いました。加えて、③各種公開情報や船舶の動静データなど、衛星データ以外の情報も組み合わせることにより、より多角的に分析しました。

 

光学衛星画像を用いたピアソン礁における埋め立ておよび埠頭建造に伴う変化の検知結果

 

 

その結果、衛星画像を用いた島しょの埋め立て・施設建造の変化の検知に成功しました。

さらに、成果に基づき、今後のサービス開発の方向性を特定しました。既存の類似サービスは写真により変化を判読するものが多いのに対し、本取り組みはさまざまなインデックス(観測データの変化指標)を用いて広域の変化を定期的に捉えることが特長です。島しょ部だけでなく、お客さまのさまざまな関心エリアを対象とした、定期的な変化・リスク予兆把握が可能となります。

詳細は添付のPDFファイルをご参照ください。

 



3. 今後の予定

本PoCを通じて得られた成果や課題を踏まえ、安全保障、防災、港湾等インフラ、海上物流等、さまざまな分野のお客さまの個別のニーズに対応したインテリジェンス・サービスの開発・提供を進めます。

 

 

参考:

株式会社三菱総合研究所(MRI)概要

会社名:株式会社三菱総合研究所

所在地:東京都千代田区永田町二丁目10番3号

代表者:籔田健二

設立:1970年5月8日

資本金:6,336万円

事業内容:シンクタンク・コンサルティングサービス ITサービス

三菱総合研究所、New Space Intelligence社と事業連携

(MRIプレスリリース 2023.12.25)

 

本件に関するお問い合わせ先

株式会社New Space Intelligenceへのお問い合わせ

 info@newspaceint.com

 同内容はPRTimesでも掲載されております。



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